ブラジルの超深海油田はエナジーシフトのトレンドに影響を与えない

brazil_oil1

(by paco)エナジーシフトに関わる問題として、原発をなくして、エネルギー源として何を使うのか?というイシューがある。

最近は、それは自然エネルギー(再生可能エネルギー)だ、という論が中心に浮上しているものの、支えるfactsが十分ではないのも事実。

ガスや石油は枯渇するでしょう、というのは事実としても、「いや、資源はまだまだ見つかる」と言うことになることもあるわけで、ではあるのか、というニュースをさらうと、「米国のシェールガスが大量に採掘可能になった」というのと並んで、「ブラジルで中東に匹敵する油田が見つかった」というニュースが出てくる。

で、そのまえに、ガスや石油はCO2が増えるじゃないか、という議論になると、「温暖化はしていないデータが出てきたし、温暖化していても原因はCO2じゃない」と懐疑論が出てくる。

エナジーシフトの中心的な「代替物」を再エネだと位置づけるためには、

・地下資源由来の燃料、ガス、石油は枯渇が近い。

・気候変動(温暖化)は事実であり、主因はCO2。

というふたつを確認する必要があるわけだ。

★「ブラジルで油田発見」という情報をとったときに、上記用に全体の中で位置づけてから考えることが重要、というか、論理思考の態度です。自然にできるように、練習していこう。

で、今回は、前者の話の中で、特にブラジルの話。以下の記事を見た上で、他についても検索してみよう。

http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2010/10/post-1756.php

これらの情報からわかることは、

  • 本当に中東に匹敵するほどの量があるかはまったく不明
  • あったとしても技術的にどの量まで採掘可能か不明。
  • 技術的に可能だったとしても、コストがあうか不明。
  • 事故が起こるリスクがあり、その際の環境破壊はすさまじい。

ここからSo What?で考える。

 「確かにポテンシャルはあり、エナジーシフトの動向に大きな影響はあるものの、これによって資源量問題が当面解決すると判断するのは早計。現在の油田が安定稼働しそうな2020年頃までは判断は難しい」

ということになりそう。特に最後の事故のリスクは、メキシコ湾の事故で現実化し、その環境破壊は、原発事故と変らない規模だし、今回のブラジルの油田はさらに深く、事故を治めることさえできない可能性もある。これは、メタンハドレーとの開発も同じリスクを抱えている。

ここを踏まえて、当面、再エネを投資をどう位置づけるかということになるわけだが、僕自身の基本的な考えは、このニュースによって変更する必要はなし、というのが、現段階の判断だ。(by paco)