ふくいち2号機、圧力容器は損壊していた

ふくいち1号機

事故を起こした2号機の、炉の内部の写真が撮られ、公表された。原子炉を包み込む圧力容器が破壊されて、その外側の格納容器に炉心が落ちていることが、画像で確認された。圧力容器は明確に壊れていた。

http://www.jiji.com/jc/d4?p=gen100&d=d4_topics&rel=y&g=soc

東京電力福島第1原発事故で、東電は2012年3月26日、2号機原子炉格納容器に内視鏡を入れて内部を調査し、底部から約60センチのところで水面を確認したと発表した。格納容器内に水がたまっているのを直接確認したのは初めて。写真は東京電力福島第1原発2号機の格納容器底部にたまっていた水。黄色い砂状の堆積物が巻き上がっている。白く見えるのは温度計。
東電によると、格納容器側面にある配管開口部から内視鏡を挿入。カメラと温度計が付いたケーブルを底部に向けて垂らしていったところ、開口部から約6.4メートル下、底部から高さ60センチで水面を確認した。水温は48.5~50度で、格納容器内の気温は44度前後。水は透明だが、カメラを水中に入れると、黄色い砂状の堆積物が巻き上がったという[東京電力提供](2012年03月26日) 【時事通信社】

あらためて確認しておくと、原子炉の炉心(燃料棒)を入れている一番内側の容器を「圧力容器」という。圧力容器の内部は水でみたされ、水に炉心が浸かっている。圧力容器の外側にひとまわり大きな格納容器があり、格納容器はふだんは気体(空気と蒸気)でみたされ、水はない。格納容器の外側に、建屋が覆っている。事故の写真でぼろぼろに壊れているのは建屋で、その中に格納容器、さらにその中に圧力容器がある。

この記事は、ふたつめの格納容器の中に内視鏡を入れたという記事で、その底に60センチの深さに水があり(本来、水があってはならない場所)、「黄色の堆積物が巻き上がった」とあるので、この黄色はウランを中心とする燃料だ。本来燃料は、ジルコニウム合金の筒に入っているが、粉末状になっているということは、合金の筒が熱で融け、ペレット状に固められていたウランがボロボロに砕けているということだ。

ウラン燃料は本来は一番内側の圧力容器の中にあるが、外側の格納容器の底にあるということは、圧力容器が破壊され、格納容器に落ちているということになる。

原発事故(爆発)の直後、僕を含め、事故を重くみる人たちは、twitterなどで「圧力容器が破壊されている」と主張した。すると、原発信奉者から「ジャンボジェットが突っ込んでも壊れない強度をもっている圧力容器が壊れるわけがない、いい加減なことを言うな」と反論された。

事実は、写真の通りだ。3月14日の2号機の爆発音のタイミングで、圧力容器はすでに壊れていたのだ。壊れるはずがないと考えられていたものでも、壊れる。つまりは、「壊れるはずはない」という話は、架空の話、神話だったのだ。

原発事故当時、事故を軽視し、事故を重く見る人を頭ごなしに否定した人の名前を、ここではあえて書かないが、猛省するべきだ。

とはいえ、少し安心材料は、たまった水の温度が50度前後と落ち着いていることだ。崩壊熱はなんとか冷却されている。

しかし、連日水を入れ続けているのに、この深さにしか水がない、ということは、格納容器からも水が漏れているということを意味する。漏れた水を回収して汚染除去して循環させているのだろうが、格納容器はどのように壊れているかは、わかっていないようだ。格納容器から燃料がさらに外に出ている可能性も高い。水深60センチのところに穴がいているのだろうか、それとも穴はもっとしたで、たまたま注水量と漏出量がバランスしているのだろうか。

まだまだ正確なことはわからない。

★続報が出たので、続きは別記事で。