フクイチ2号機、格納容器の水量からみて「底抜け」

ふくいち1号機

「ふくいち2号機、圧力容器は損壊していた」という記事を書いた。その続編。
http://enecomi.com/wordpress/?p=548

新しい情報が出た。

「浴びたらすぐ死に至る73シーベルトの恐怖」
http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2012040500001.html
※週刊朝日由来の有料記事。

一部引用する。

前回の記事では僕は

格納容器はどのように壊れているかは、わかっていないようだ。格納容器から燃料がさらに外に出ている可能性も高い

と書いた。この推測は正しかった、というのは、当然なのだけれど(^_^)、驚くべきことは、フクイチ幹部の、この点についてはじめて知り、同じように破損した格納容器から先、どうなっているかを案じている、ということだ。現場でもまったく状況がつかめていないことがわかる。

上記週刊朝日の記事は、タイトルが「73シーベルト」とある通り、2号機の格納容器付近では73シーベルト(マクロでもミリでもない、シーベルト単位)もある。ということは、格納容器の外、格納容器の下のコンクリート、さらにその下の地下にまで融けた炉心(燃料の残骸)が落ちているということだろう。燃料が外に出ていれば、格納容器内が50度でも不思議はない。

では、地面にめり込んでいる燃料は、今後再臨界や爆発的に反応が進む可能性はないのだろうか。

僕にはもはやまったくわからない。核工学の専門家でも予想がほとんどできないだろう。

これまでの1年、抜け落ちた燃料の残骸が大きく変化して爆発的な状況になっているわけではないので、奇跡だ。この奇跡の状態が、注入している毎時9トンの水によってもたらされているのか、あるいはすでに燃料がかなりばらけて、危険が去っているのか(地面に熱が奪われている状況なのか)は、まったくわからない。

今心配されているように、4号機の使用済み燃料プールが崩壊するなどして、原発敷地内での活動ができなくなり、作業員が全員退避したら、どうなるか。かろうじて行われている注水作業が止まったら、抜け落ちた炉心は再び加熱するだろうが、もはや燃料を包んでいるジルコニウム合金((水)ぞ爆発の原因金属)は水と反応してしまっているので、水素爆発は起きないだろう。再臨界は、原爆のような再爆発のリスクは、ざっと考えると、なさそうに見えるが、もちろん誰にもわからない。しかし爆発的な状況になれば、今度こそ日本の東半分は住めない大地になるだろう。東京もゴーストタウンになる。

はっきりしているのは、まだまだ莫大なエネルギーが事故を起こした4つの施設にあり、まったくコントロールできていない、ということだ。

本当の危機が、これから起きる可能性は、まだ、ある。